勝因は筋力 男子バレー16年ぶり五輪
三年半前、チームを託された植田監督は選手たちの線の細さに驚いた。「朝食をとらないやつさえいた。これでは戦えない」。
日本が苦しんできたのは、世界の高さとパワー。監督はこの二つの課題に正面から取り組んだ。 栄養士をつけ、冬季五輪で2度ボブスレーに出場した経験を持つプロのトレーナーも招いた。
…「何度も挫折しそうになった」と主将の荻野が打ち明けるほどの厳しい鍛錬。これがチームの土台になる。
…アルゼンチンを振り切った瞬間、監督は床に突っ伏してむせび泣いた。「きびしい練習によくついてきてくれた。タフなチームになった」
3年半の物語はとりあえず結実した。「サーブとブロックは世界レベルになったと思う」と植田監督。北京で待つのは格上の相手ばかりだが、積み上げてきたものを信じて16年ぶりの五輪に挑む。
(2008年6月8日)
